【感想】「いけない」がヤバい

緻密なまでのストーリー展開と、畳みかけるどんでん返しで私たちを楽しませてくれる作家、道尾秀介

道尾さんの本は、一言でいうと心臓が落ち着かない感じです。
(どんな表現だよ)
道尾さんといえば、

賛否両論を巻き起こした道尾さんの代名詞と言っても過言ではない
「向日葵の咲かない夏」
(ちなみに私は怖くて手が出せていない!)

悪夢をきっかけに昔の出来事と対峙することになるミステリー
「貘の檻」
(所々描写が怖かったし、途中読むのをやめようと思った)

謎解きと共に、彼女を思うその気持ちに思わずほろりとさせられる
カササギたちの四季」
(話の構成がやられた・・・)

読む順番によって全くストーリーが変わる
「N」
(章が代わる毎に逆さまになっているので、再読する際に手間取った)

 

他にも素晴らしい作品が多々ありますが、その中でも「体験型ミステリー」として話題となった「いけない」が本当にすごかったので、私の驚きとともに、その魅力を語っていきます。

 

騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。

『向日葵の咲かない夏』の原点に回帰しつつ、驚愕度・完成度を大幅更新する衝撃のミステリー!

第1章「弓投げの崖を見てはいけない」
自殺の名所付近のトンネルで起きた交通事故が、殺人の連鎖を招く。
第2章「その話を聞かせてはいけない」
友達のいない少年が目撃した殺人現場は本物か? 偽物か?
第3章「絵の謎に気づいてはいけない」
宗教団体の幹部女性が死体で発見された。先輩刑事は後輩を導き捜査を進めるが。
終 章『街の平和を信じてはいけない』
?????????????????????????????

どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……!
ラストページの後に再読すると物語に隠された〝本当の真相〟が浮かび上がる超絶技巧。
さらに終章「街の平和を信じてはいけない」を読み終えると、これまでの物語すべてがが絡み合い、さらなる〝真実〟に辿り着く大仕掛けが待ち受ける。

「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説。 /文藝春秋

道尾秀介 Official Websiteより引用

 

これ、出版されたのは2019年。そう3年前。
「今更すぎない!?」とツッコまれそうですが、私が新刊に注目するようになったのはTwitterを見るようになってからなんです。
3年前はまだTwitterを見る余裕がない生活を送っていました。
そして何よりも、私は図書館で面白そうな本を発掘して読むのが大好き。
新刊に目を向けてる場合ではなかった。

 

という理由は横に置いておいて。

 

読んでみた感想を一言。

 

「えっ?どういうこと」


(パラパラパラ)→本をめくる音

「あっ、そういうことか〜」
(納得して安堵)

↑これをループする。

 

これはついつい読み返したくなる。
何度ページをめくったことか。

 

これは手元に置いておきたいと思った。
Kindleよ、早よKindle Unlimitedになってくれまいか!

 

私、実は一気読みするのが嫌なタイプ。


だって、読み終わった時の

 

「あー、終わっちゃった…」

を感じるの、嫌じゃない。(だから併読して、先延ばしにしがち)

 

まぁ私のことはさておき、道尾さんやってくれるじゃないの!という言葉しか出てきません。

 

これは「いけない2」を早く読みたくなる。

 

できたら詳細な内容を載せられると一番良いのですが、書けば書くほど、ネタバレしてしまう…。この、教えたいけど教えたくない、みたいな気持ちは今回は大事に置いておこうと思います。すみませんね…

 

うっすい感想で恐縮なのですが、気になる方はぜひ手に取って見てください。もし、読まれた方でこの気持ちを共有したいと思われた方。

 

感想プリーズ!!!